こんにちは、かけはし行政書士事務所の手束です。
ビザの申請をしてから「もう何週間も経つのに、まだ結果が出ない…」と不安になる方は多いです。
結論から言うと――残念ながら「待つしかない」というのが現実です。
では、なぜそんなに時間がかかるのか?そしてどんな点に注意すべきなのか?まとめてみます。
📌 入管の人手不足と外国人増加の現状
近年、特定技能や留学ビザなど外国人材の受け入れ枠が広がり、申請件数は急増しています。
一方で、入管職員の人員は大幅に増えていないため、人手不足による審査遅延が起きています。
👉 法務省の「在留資格審査処理期間」統計資料によると(出典:法務省出入国在留管理庁「標準処理期間一覧」)、
在留資格変更許可はおおむね 1か月〜3か月、在留資格認定証明書交付申請は 1〜3か月とされています。
ただし、これは「標準的な目安」であり、混雑状況や案件の内容によって前後します。
📌 どんな場合に時間がかかる?(注意点)
ビザ審査はただ時間がかかるだけではなく、次のような場合にさらに長引くことがあります。
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提出書類に不足や不備がある場合
→ 入管から「追完」(追加提出)の依頼が来ると、その分処理が遅れます。 -
経歴や在職証明に確認が必要な場合
→ 企業の信用調査や外国での経歴確認が必要なケースでは時間を要します。 -
申請内容が複雑な場合
→ たとえば「家族滞在+資格変更」「過去に在留状況で指摘があった」などは慎重に審査されます。 -
繁忙期に重なった場合
→ 4月の入学シーズンや10月の雇用シーズンは申請が集中し、通常より時間がかかりやすいです。
📌 行政書士に依頼しても…?
「行政書士に依頼しているのだから、早くならないのですか?」と聞かれることもあります。
しかし実際には、行政書士も依頼者と同じように結果を待つしかないのです。
オンライン申請でも確認できるのは「審査中」「追完待ち」など大まかなステータスのみで、
「あと何日で許可」といった情報は分かりません。
📌 行政書士に依頼するメリット
審査そのものを早めることはできませんが、行政書士に依頼することで次のようなメリットがあります。
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書類不備を防げる
→ 入管からの追完依頼が出ると、それだけで審査が長引きます。
行政書士は必要な添付資料や書式をチェックし、不備リスクを最小化します。 -
追加対応がスムーズ
→ 万が一追完の依頼があった場合でも、すぐに対応できる体制を整えています。 -
安心して待てる
→ 不安な期間も「この書類で大丈夫」と専門家に確認してもらっている安心感があると、心持ちが違います。
🌱 まとめ
ビザ申請後に「なかなか許可がおりない」と焦る気持ちはよく分かります。
しかし、入管の混雑や案件の性質によって時間がかかることは珍しくありません。
👉 大切なのは「きちんとした書類を整えて、安心して結果を待つこと」。
そのためにも、専門の行政書士に依頼することで不安を減らし、
必要なときに迅速に対応できる体制を整えておくことが一番の安心につながります🍀
✅ 出典:法務省出入国在留管理庁「標準処理期間一覧」