【特定技能・介護】外国人介護士と働くうえで大切な「宗教への配慮」とは?
こんにちは。
京都府八幡市かけはし行政書士事務所の手束です😊
前回の記事では、特定技能「介護」分野が他の11分野と異なる点や、
将来的な在留資格「介護」への移行についてご紹介しました。
今回はさらに一歩踏み込んで、
**外国人介護士と共に働く際に欠かせない「宗教・文化への配慮」**についてお話しします📘
◆ 宗教への配慮は“定着支援”のカギ
外国人職員が安心して働き、長く定着してもらうためには、
宗教や文化への理解と配慮がとても大切です。
中でも介護現場は「食事」「身体介護」「勤務中の行動」など、
日々の業務の中に宗教的な価値観が関わってくる場面が多くあります。
◆ 現場で気をつけたい宗教配慮のポイント
1️⃣ 食事に関する配慮🍽️
イスラム教(ムスリム):豚肉やアルコール(料理酒・みりん含む)は禁忌。ハラール対応が求められることも。
ヒンドゥー教:牛肉を避ける方が多く、菜食主義の方も。
仏教:五葷(ニンニク・ネギ等)を避ける方もいます。
👉 まかない、イベント食、職員交流会の食事などでの配慮が大切です。
2️⃣ 礼拝・祈りの時間🕌
特にイスラム教徒は1日5回の礼拝を行います。
勤務時間中であれば、5〜10分程度の祈りの時間を確保する配慮が必要です。
小部屋や静かな場所を「礼拝スペース」として提供する事業所もあります。
3️⃣ 身体介護での異性介助🚻
宗教によっては、異性の身体に触れることに強い抵抗を持つ方もいます。
特に入浴・排せつ介助などは、同性介護の配慮が望ましい場合も。
👉 配属の調整や事前説明、理解を得ながら無理のない範囲で業務を割り振ることがポイントです。
4️⃣ 身だしなみ・服装🧕
イスラム教徒の女性がヒジャブ(スカーフ)を着用する場合があります。
髭を剃らない・剃れない方もいます(宗教上の理由)。
👉 清潔感や衛生面のガイドラインを共有しつつ、柔軟な対応が求められます。
◆ 施設としてできる取り組み例✅
入職時に「宗教・文化に関する聞き取り」を行う
簡単な社内マニュアルを用意する(宗教文化配慮ガイドなど)
ラマダンや宗教的行事に理解を示す声かけ・配慮
社内研修で宗教文化について共有・学ぶ機会を設ける
◆ 宗教配慮=外国人のためだけではない
宗教や文化への配慮は、外国人職員だけに向けたものではありません。
そのような取り組みを通じて、職員全体に**“違いを尊重し合う職場文化”が根づき、
結果的に日本人職員にとっても働きやすい環境**につながっていきます。
◆ 実務支援+現場に寄り添うサポートを
当事務所では、介護福祉士としての経験を活かし、
書類業務だけでなく、受け入れ体制・定着支援の構築にも対応しています✨
✅ 介護施設向け「外国人職員受け入れ研修」
✅ 宗教文化配慮マニュアルの作成支援
✅ 入職前・入職後のオリエンテーション設計
✅ 外国人職員との定期面談の仕組みづくり
📩 ご相談はいつでもお気軽にご連絡ください。
外国人材との共生を支える職場づくりを、私たちと一緒に進めていきましょう😊
かけはし行政書士事務所
代表 行政書士 手束美里(介護福祉士)